Closers (Magicseen Magazine, 2025)
イギリスのマジック雑誌MagicSeenのプロデュースで、Phil Shawが編んだ、42人のマジシャンのオープナー手順を集めた本Openersの続刊で、同じくPhil Shawが編んだ、40人のマジシャンのクローザー手順を集めた本です。
Openersの紹介でも書きましたが、オムニバスはテーマ設定がとても重要です。クローザーはオープナーよりもやることが明確であり、そのため手順の幅広さや、各作者の思想の反映のされ具合では劣るところがある。半面、みんな気合が入っているため手順のインパクトは高めで、使える手順自体は多いのかなとは思います。
参加者は、
Wayne Dobson, Francis Menotti, Dani DaOrtiz, Ben Williams, Dave Loosely, Roger Curzon, Wes Iseli, Paul Hallas, Jon Allen, John Morton, Kyle Purnell, Ben Cardall, James Went, Eric Stevens, Matt Baker, Chris Congreave, Luca Volpe, Kev G, Phill Smith, Gary Jones, Paul Gordon, Jasper Blakeley, Sean Carpenter, Alan Rorrison, Steve Cook, Mark Elsdon, Christian Grace, Boris Wild, Shaun McCree, Michael O'Brien, Woody Aragón, Daniel Chard, Henry Evans, Fraser Parker, Harry Robson, Peter Turner, Iain Moran, Peter Nardi
の40人。おおむねOpenersと一緒ですが、ところどころ違っています。やはりカード勢が多いですが、クローザーということもありフルブランクやソリッドデックなど大掛かりなものも多い。
目を引くのはやはりDani DaOrtizで、彼はFools Usで演じたACAANの親戚The Ritualを解説しています。でもこれは単販もしてるみたいだし、文章で読んでもいまいちなので、これを目当てに買う必要はないでしょう。個人的に良かったのは、Kyle Purnellの指輪からビリヤードボールが出てくる手品、Sean Carpenterのフルデックからのエキボックあたり。あとPhil Smithもやっぱりよかったですね。核は古典的なブックテストながら、謎の力業と演出力ですごくすっきりとしています。彼のMythology Codexは買って積んであったので、この機に発掘しました。
みんなけっこう気合が入っているので、どれも悪い手品ではない。けれどそれ以上を伝えられる本にはなっていないかな。読み物としちゃあ悪くないですが、そこまでおすすめでもありません。
さて、オープナー、クローザーときて、次は何かネタあるんでしょうかね。Fillers(埋め草)とか出たら面白いですけれど。
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