2025年3月31日月曜日

"Book of M" Radek Hoffman

Book of M (Radek Hoffman, 2018)


ポーランドのメンタリスト、Radek Hoffmanの小ぶりなハードカバー、150頁。手順が9つ、エッセイが8つ収録されています。

作品数は少なめですが、それはどれもご本人がちゃんと演じているからでしょう。全体的にトーンも質も近く、パーラー・ステージ寄りで、手法も固め。演者の負担も少なめ。ただ現象はESPカード、マーダーミステリー、ACAAN、Q&Aなどなど被りなく、チョップカップをメンタル現象に使ったりと見た目のバラエティにも気を遣っています。このへんも、ご本人がショーでちゃんと演じているからでしょう。この本から数トリックを選ぶだけで、そこそこのメンタル・ショーになりそう。

エッセイも、オリジナリティや演出といったものから、メンタルの演出論まで、基本的なことがすっきりまとめられています。

ただ中庸というか、常識的で、しっかりしているけれど、飛び抜けたものは感じられなかった。良識的で安定した内容が薄い本にまとまっているので、部室とかにあると嬉しく、ショーを組みたい時にもいいでしょう。一方で尖ったものを求める層には刺さらなさそう。

ポーランドの人ということで、エキゾチックなものも期待していたんですが、そこも特には。メンタリズムはDerren Brownが強すぎてだいたい彼の話になってしまう。あと翻訳における単語の選択がちょっとだけ変なので、読むときは気をつけましょう。