2013年4月12日金曜日
"Knuckle Busters Vol.6" Reed McClintock
Knuckle Busters Vol.6 (Reed McClintock, 2004)
指だけじゃなく、心も折りに来るコイン作品集 第6巻。
とはいえこの巻はそんなに難しくなかった。
テーマはVCA(Visual Coins Across)で、つまりはThree FlyというかFingertip Coins Acrossというか。
Hatfields & McCoys
ノーエキストラのVCA。野暮ったくてNGと思う。移動するコインを毎回、反対の手で取って元の手の中に握り直すというのは、手法が透けて見える気しかしない。
McClintockはこの点について、効率主義者のアメリカ人には奇妙にねじくれて見えるだろうけどヨーロピアンには気にならないよ、ただ、そのままやっちゃ駄目だからね、ちゃんと演出しなね、と仰っておられますが、うーん。
Freedom Flight
1エキストラVCA。移動してきたコインは毎回テーブルに置いてしまうので、好き嫌いあると思うが、ビジュアルさのコントラストではむしろこの方が良いかも。
ハンドリング的にはほとんどEric JonesのMirage et Troisと同じ。JonesのDVDを見たときはまったく感ずるところがなかったのですが、今回、本書で読んでみると非常に面白く、これは是非とも習得したいです。
演じるペースの違いが大きいようで、DVDでのJonesの演技やはり性急すぎだなと(*)。
そういえばMirage et TroisのクレジットにMcClintockは無かったですね。
Searched & Destroyed VAC Conquered
今度はギミックもの。ほとんど冗談のような大胆なギミックで、ユニバーサルVCAを解決する。ギミック処理方法も大胆すぎる。ちょっと僕には無理な感じ。
難易度も高くなく、比較的とっつきやすい一冊。またエキストラ0、1、ギミックと、アプローチもバラエティがあってよかったです。普段のMcClintockは変態技量ばかりが目に付くけれども、実際には技法もギミックも原理も最大限に使っていく、現象全ての人なのだなと再認識。
手持ちはこの巻で終わりですが、是非他も読みたいです。
(*) Mirage et Troisはあまりおすすめしませんが、最近見たMetal2ではずいぶんとパフォーマンス上手くなっていて、元々の変態的コイン技量とかみ合って凄まじかったです。なにより、Metal2は演じているJones自身が楽しそう。
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