Knuckle Busters Vol.5 (Reed McClintock, 2004)
拳を粉砕する激ムズ コイン作品集。第5巻。
3作品解説。今回のテーマはイロジカル?
Men Without Hats
RamsayのThree coins in the Hatの現代版。これは出会いが悪かったというか、COINvention DVDでのDavid Neighborsによる演技が何をやってるのかさっぱりわかんなかったんだよ。悪い意味で。
これについてはDan Watkinsも、Neighborsに非はないし他のRamsay作品は愛しているが、と断りつつも、古くさい繰り返しで、レビューしようと現象を辿って書いているうちに意味がわからなくなってくる、おまけに改善の余地すら見あたらない、といった旨の事を言っている。
全く同意。本当に面倒なので現象は書きません。
Grenoble Coin Production
Vol.4のNeverland Coin Productionのバリエーション。前者が、指先で持ったコインを引っ張ると2つに分裂する現象だったのに対し、これは指先に1枚ずつ持ってたコインが2枚ずつになる現象。やっぱりむずい。
Twilight Zen
よくわからない現象。相手に銀貨を3枚持っていてもらい、もう3枚、銀貨を取り出して右手から左手へ移動現象。
観客が手を空けると銅貨が3枚になってて、演者はいつの間にか6枚の銅貨を持ってる。
まあ、されたら不思議というか、えもいわれぬ煙に巻かれた感があるとは思う。
ハンドリングは例によって豪快だが、まあ出来ないではないかな。
何かに似ているなあと思っていたのだが、思い出した。Gary KurtzのFour Fistedだ。
あちらの方がマジックとしての筋は通っているが、物量ではMcClintockといったところか。やっぱり枚数が枚数なんで、小手先の細工ではどうしようもないぜって感じは出ると思う。あとMcClintockのは、エンドクリーンとは言わないまでも、かなりオープンな状態で終われるので、不思議さは勝るかも。
今回、買ったVol.4~6の中で1番パッとしない印象で、たぶんHatの影響が大きい。1作品がVol.4のヴァリエーションなんで、実質2作品しかないというのもあろう。
ただ、最後のTwilight Zenは、始めいまいちと思っていたのだけど、書いている内にわりと好意的な評価を付けたくなってきた。意味不明だが奇妙な魅力がある。一度見てみたい現象かも。
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