2015年5月1日金曜日
"Put Your Hands Up" Yoann Fontyn
Put Your Hands Up (Yoann Fontyn, 2011)
スタイリッシュで華麗なハンドリングとモダンな構成で知られるフランスのカード・マジシャン、Yoann Fontynのレクチャーノート。
面白かった。面白くはあったが、ほとんど何も覚えていない。
技法5つと手順7つを解説しているのだが、解説がハンドリングの説明に留まっており、動画でみれば十分の内容。やはり動作の意味づけであるとか構成の動機であるとか、つまるところ"何を見せたいのか"が書かれてないと、あんまり文字でやる意味もないですね。
あとはまあ私の怠慢ではあるんだけど、台詞のない手順(で特に現象が複数起こる、込み入ったもの)って、どう演じて良いものかよくわからないんですよ。
実際にはYoannも何か喋りながらやってるのかもしれませんが、ならそれは書いて欲しいなあ。
まあこれは私の最近の好みなので、Yoannに当たるのはちょっと違うかもしれませんが。
全体として、評判通りのスタイリッシュさ。かなり難しい技法も使います。ただ『見えないように行う』技法ではあまりなく、常に何らかの観客から見える動作、それも『自然な動作』ではない動作に紐付けられているので、難しい系統の中では難しくもない部類かも。
演出を切り離して見た場合、手順の構築も美しく、その技法と同じくスムーズでダイレクトです。
演出なんかを気にしなくてよい一発ネタ手順ですと、このあたりが上手く噛み合って非常によいです。手に持った4が一瞬で4枚のAになるNitro Aceなんかは大変好みでした。
演技動画が付いてきますがご本人はかなり上手いです。ノートについても読みづらいところや説明不足に思う所はありませんでした。
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