The Golden Rules of Acting (Andy Nyman, 2012)
まあ本筋からは違うのでさらっとだけ紹介。
Andy Nyman、本職は俳優らしいのだが、そちらの演技を見たことはない。ちょっとWikipediaで見てみたが、日本に輸入されたのはハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式 (原題:Death at a Funeral)という作品だけらしい。
マジック業界的には、Derren Brownの協力者(ショーの共同ライター兼クリエイター)としての方が著名だろう。個人でもトリックがいくつか、レクチャーノートがいくつかと、ハードカバーの作品集が一つあるがあまり出回っていない印象。作品はかなりオーソドックスながら非常に単純化されている物が多い。
が、まあ本書には関係ない。
それで。これは「演じるためのルール」というような意味のタイトルなのだが、実際にはActing(演じること)についての言及は一切ない。買う前からその点は知っていたが、それでもやっぱりタイトル詐欺だよなあという気はする。
「俳優のためのルール」であり、「俳優として食っていくためのルール」といった方が正解。だからGolden Rules for Actors となるだろうか。
まあつまりは、
「裏方の名前を覚えろ」
「オーディション結果をこちらから聞くな」
「結婚したり、子供がほしかったりしたら今すぐにしておけ。”成功してから”はいつまでも来ない」
とか、あと有名俳優・演出家の格言(ヒッチコックとか)の引用を集めた、軽いノウハウ本ってやつ。
ちなみにフルカラーで、表記も非常に凝っており、そういう意味ではけっこうおもろい。
が、まあ、そういった「人柄」なり「ビジネス」なりについての本ですので、手品屋があえて読む必要はあんまり無いと思うよ。短くて読みやすいから、まあさらっと楽しめますけれども。
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